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自然しぜん・環境かんきょう

Nature

珍めずらしい動物どうぶつたち

このページのコンテンツ

  • オーストラリア国内こくないに存在そんざいする固有種こゆうしゅはなんと100万まん種しゅ!

  • 環境保護かんきょうほご活動かつどうが盛さかんだよ!

  • コアラは絶滅ぜつめつするの?

  • お腹なかの「袋ふくろ」が後うしろ向むきに付ついた有袋類ゆうたいるいがいるって本当ほんとう?

  • 「世界一せかいいち幸しあわせな動物どうぶつ」と呼よばれている動物どうぶつはどれ?

多様たような生態系せいたいけいと固有こゆうの動植物どうしょくぶつ

オーストラリア大陸たいりくには、世界せかいの多種たしゅ多様たような生態系せいたいけいのおよそ10パーセントが存在そんざいしているといわれています。現在げんざい、国内こくないにはおよそ100万まん種しゅの固有種こゆうしゅが存在そんざいし、淡水魚たんすいぎょの大半たいはん、鳥類ちょうるいの約半分やくはんぶん、また顕花植物けんかしょくぶつ、爬虫類はちゅうるい、哺乳類ほにゅうるいの8割わり以上いじょうがオーストラリア特有とくゆうの固有種こゆうしゅであるとされます。大陸たいりくが5,000万まん年ねん以上いじょうにわたり孤立こりつしていたことから、これらの動植物どうしょくぶつは、この国くにの変化へんかに富とんだ気候きこうや地理的ちりてき条件じょうけんに適応てきおうしながら、独特どくとくな進化しんかを遂とげてきました。それでは、どのような動物どうぶつがいるか具体的ぐたいてきに紹介しょうかいしていきましょう。

哺乳類ほにゅうるい

哺乳類ほにゅうるいは乳ちちで子こを育そだて、体表たいひょうが体毛たいもうまたは毛皮けがわに覆おおわれているのが特徴とくちょうで、単孔たんこう類るい、有袋類ゆうたいるい、有ゆう胎盤たいばん類るいの3つに分類ぶんるいされます。オーストラリアは、世界せかい有数ゆうすうの古代こだい哺乳動物ほにゅうどうぶつに数かぞえられるカモノハシなどの単孔たんこう類るいや、コアラやカンガルーを代表だいひょうとする有袋類ゆうたいるいといった珍めずらしい哺乳類ほにゅうるいが生息せいそくしていることでよく知しられています。これら哺乳類ほにゅうるいは元々もともとオーストラリアにいた固有種こゆうしゅですが、羊ひつじやウサギなどは後あとの移民いみんが農業のうぎょう目的もくてきなどで国内こくないに持もち込こんだ外来種がいらいしゅで、現在げんざい、外来種がいらいしゅがオーストラリア固有こゆうの野生やせい生物せいぶつに及およぼす影響えいきょうが問題もんだいとなっています。

別称べっしょう 特徴とくちょう 例れい
単孔たんこう類るい 卵生らんせい哺乳類ほにゅうるい
  • 最もっとも原始的げんしてきなグループ
  • 卵たまごからふ化かし、母親ははおやの皮膚ひふの毛穴けあなを通つうじて授乳じゅにゅう
  • ハリモグラ
  • カモノハシ
* 単孔たんこう類るいに属ぞくするのは、この2種類しゅるいのみ
有袋類ゆうたいるい 有ゆう袋たい哺乳類ほにゅうるい
  • 未熟みじゅくな状態じょうたいで生うまれた子こどもは育児嚢いくじのうと呼よばれる母親ははおやの袋ふくろで独ひとり立だちできるようになるまでを過すごす
  • カンガルー
  • タスマニアデビル
  • コアラ
  • ウォンバット
有ゆう胎盤たいばん類るい 一般的いっぱんてきな哺乳類ほにゅうるい
  • 母親ははおやが胎内たいないの胎盤たいばんで子こどもを育そだてて出産しゅっさんするため、子こどもは発育はついくが進すすんだ段階だんかいで生うまれる(胎生たいせい)
  • へその緒おと胎盤たいばんで母親ははおやとつながっている
  • オーストラリア・オオコウモリ
  • 羊ひつじ(外来種がいらいしゅ)
  • ウサギ(外来種がいらいしゅ)

カモノハシ

特徴とくちょう:
体長たいちょうや重おもさは様々さまざまですが、オスは成体せいたいで、平均へいきん体長たいちょう50センチ、体重たいじゅうは2.7キロです。背中せなかはベルベットのような茶色ちゃいろい体毛たいもうに、お腹なかは灰色はいいろの体毛たいもうに覆おおわれています。 柔やわらかいゴムのようなくちばしを持もっています。足あしには水みずかきと爪つめがあります。

分布ぶんぷ:
オーストラリア本土ほんどの東南とうなん部ぶおよびタスマニア州しゅう

その他ほかの情報じょうほう:
別名べつめい「ダックビル(アヒルのようなくちばし)」とも呼よばれます。一度いちどに2つの卵たまごをつながった状態じょうたいで産うみます。繊細せんさいなくちばしを使つかって、水中すいちゅうで捕食ほしょく活動かつどうを行おこないます。肺呼吸はいこきゅうを行おこないますが、ほとんどの時間じかんを水中すいちゅうで過すごします。腹はら袋ぶくろはありません。

  • カモノハシの標本ひょうほんがイギリスに初はじめて紹介しょうかいされた時とき、あまりにも珍めずらしい形かたちをしていたので、多おおくの科学者かがくしゃは偽物にせものの標本ひょうほんだと思おもったというエピソードが残のこされているよ。

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ハリモグラ

特徴とくちょう:
平均的へいきんてきな体長たいちょうは35~50 センチで、重おもさは最大さいだい8キロです。平たいらな体からだは硬かたい毛けと身みを守まもるための5センチほどの鋭するどい針はりで覆おおわれています。長ながく突つき出でた細長ほそながい鼻はなを持もち、粘ねばり気けのある長ながい舌したを使つかって捕食ほしょくします。

分布ぶんぷ:
オーストラリア全土ぜんど

その他ほかの情報じょうほう:
別名べつめい「スパイニー・アントイーター(とげのあるアリクイ)」と呼よばれることもあります。最大さいだい1ヶ月かげつ間かん、何なにも食たべずに生いき延のびることができます。母親ははおやの育児嚢いくじのうの中なかに一度いちどに1つだけ卵たまごを産うみます。攻撃こうげきされると、体からだを丸まるめて、尖とがった針はりのボールのようになるか、針はりを立たてたまま穴あなを掘ほり身みを隠かくします。

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カンガルー

特徴とくちょう:
大おおきく強つよい後うしろ脚あしと小ちいさな前脚まえあしをもっています。鹿しかのような小ちいさな頭あたまには、まっすぐ長ながい耳みみが立たっています。 長ながくて太ふとい強力きょうりょくな尻尾しっぽで体からだを支ささえ、バランスを保たもちます。一番いちばん大おおきいのはグレーカンガルーと赤あかカンガルーで、どちらも成体せいたいは体長たいちょう1.8メートル以上いじょう、重おもさ90キロを超こえます。

分布ぶんぷ:
オーストラリア全土ぜんど

その他ほかの情報じょうほう:
頭数とうすうが多おおい7種類しゅるいのカンガルーはオーストラリア全土ぜんどに生息せいそくしています。 カンガルー科かに属ぞくする動物どうぶつのうち、カンガルーより小ちいさいものをワラビーと呼よびますが、これは科学的かがくてきに明確めいかくに分類ぶんるいされたグループに対たいする名称めいしょうではありません。ワラビーも含ふくめ、大おおきさの異ことなる48種類しゅるいのカンガルーがいます。生うまれたばかりのカンガルーは、体長たいちょう1~2センチで、体重たいじゅうは1グラムほどです。 通常つうじょう、一度いちどのジャンプで7.5メートルほど進すすみ、時速じそく50キロで移動いどうすることができます。攻撃こうげきされると、後うしろ脚あしを強烈きょうれつに蹴けり出だします。

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カンガルーとワラビーはどう違ちがう?

クオッカ

特徴とくちょう:
体長たいちょう40センチ~54センチ。体重たいじゅうは2.7~ 4.2キログラム。全身ぜんしんが毛皮けがわで被おおわれ、表面ひょうめんは明あかるい茶色ちゃいろの毛け、その下したに灰色はいいろがかった茶色ちゃいろの分厚ぶあつい毛けが生はえています。茶色ちゃいろの顔かおに、丸まるく短みじかい耳みみ、黒くろい目めと鼻はな が付ついています。手足てあしと尻尾しっぽは茶色ちゃいろ。オスのほうがメスより大おおきいです。

分布ぶんぷ:
主おもに西にしオーストラリア州しゅうロットネスト島じま・バルド島じまなど

その他ほかの情報じょうほう:
クオッカは小型こがたのワラビーの一種いっしゅです。

  • クオッカは口角こうかくをあげているような表情ひょうじょうをすることから、「世界一せかいいち幸しあわせな動物どうぶつ」と呼よばれるようになったんだって!日本にほんの動物どうぶつ園えんでも見みられるよ。

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世界一せかいいち幸しあわせな動物どうぶつ「クオッカ」

タスマニアデビル

特徴とくちょう:
体長たいちょう約やく90センチで、肩かたまでの高たかさは約やく35センチです。体からだは白しろと黒くろの硬かたい毛けで覆おおわれており、ずんぐりとした体形たいけいをしています。大おおきく強つよい顎あごと歯はを持もっています。

分布ぶんぷ:
オーストラリア本土ほんどでは絶滅ぜつめつし、現在げんざいはタスマニア州しゅうのみで生息せいそくしています。

その他ほかの情報じょうほう:
夜行性やこうせいで、家族かぞく単位たんいではなく、単独たんどくで生活せいかつします。揺ゆり木馬もくばに似にたような動うごきをします。育児嚢いくじのうは後うしろ向むきに開ひらいています。 耳障みみざわりな喉のど声こえを上あげます。 餌えさを食たべる時ときに非常ひじょうに攻撃的こうげきてきになります。近年きんねん、顔面がんめんを侵おかす癌がんのような病気びょうきに苦くるしんでおり、個体こたい数すうが大幅おおはばに減少げんしょうしています。この病気びょうきの治療法ちりょうほうを見みつけるため、現在げんざい、数多かずおおくの研究けんきゅうが進すすめられています。

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コアラ

特徴とくちょう:
体長たいちょうは60~80センチで、体重たいじゅうは5~12キロです。体からだは灰色はいいろの厚あつい毛けに覆おおわれ、小ちいさな目め、黒くろっぽい大おおきな鼻はな、長ながい足指あしゆびと鋭するどい爪つめをもっています。 まぶたやしっぽはありません。 生うまれた時ときは約やく2センチで、5グラムほどの重おもさです。

分布ぶんぷ:
オーストラリア東ひがし南部なんぶ

その他ほかの情報じょうほう:
通常つうじょう、夜行性やこうせいで、1日にち最大さいだい20時間じかんも眠ねむります。木登きのぼりが非常ひじょうに上手じょうずです。英語えいごでは「コアラ・ベア」というニックネームで一般的いっぱんてきに親したしまれていますが、クマ科かではありません。現在げんざい、一部いちぶの種たねの間あいだで、寿命じゅみょうを縮ちぢめ繁殖はんしょく能力のうりょくを減少げんしょうさせる病気びょうきが発生はっせいしています。

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コアラのおなかには巾着きんちゃく袋ぶくろがある?

ウォンバット

特徴とくちょう:
体からだは、黄きみを帯おびた黒色こくしょくあるいは灰色はいいろ褐色かっしょくの長ながく硬かたい体毛たいもうで覆おおわれています。 穴掘あなほりのための丈夫じょうぶな爪つめをもち、ずんぐりとした丈夫じょうぶな体型たいけいをしています。平均的へいきんてきな体長たいちょうは最大さいだい約やく90センチ、体重たいじゅうは最大さいだい約やく30キロです。

分布ぶんぷ:
タスマニア州しゅうとオーストラリア本土ほんどの南部なんぶ

その他ほかの情報じょうほう:
ウォンバットには3種類しゅるいあり、オーストラリアにはすべての種類しゅるいが生息せいそくしています。 夜行性やこうせいです。巣す穴あなは広範囲こうはんいに及およぶため数多かずおおくの入いり口くちがあります。また、巣すの場所ばしょを特定とくていできるような獣道けものみちが森もり中なかにあります。ウォンバットの育児嚢いくじのうは、後うしろ向むきについていますが、これは巣す穴掘あなほりをするときに、袋ふくろに土つちが入はいらないようにするためです。

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鳥類ちょうるい

オーストラリアには、色鮮いろあざやかなオウムやペリカンなど様々さまざまな鳥とりがおり、国内こくないに生息せいそくする鳥とりの8割わり以上いじょうがオーストラリア固有種こゆうしゅです。中なかでもエミューやワライカワセミはオーストラリアを代表だいひょうする鳥とりとしてよく知しられています。

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エミュー

特徴とくちょう:
黒褐色こくかっしょくまたはくすんだ灰色はいいろの厚あつい羽毛うもうに覆おおわれています。頭あたまと首くびの地肌じはだ部分ぶぶんは青あおっぽい色いろで、クチバシは短みじかく黒くろい色いろをしています。小ちいさな翼つばさと長ながく丈夫じょうぶな脚あしをもっており、足指あしゆびは3本ほんに分わかれています。成体せいたいでは、体長たいちょうが180センチを超こえ、体重たいじゅうが35キロを超こえることがあります。

分布ぶんぷ:
オーストラリア全土ぜんどに生息せいそくしていましたが、現在げんざいはタスマニア州しゅうでは絶滅ぜつめつしました。

その他ほかの情報じょうほう:
メスは6~11個この青緑色あおみどりいろの卵たまごを産うみ、オスが巣すを作つくり、卵たまごをふ化かさせます。飛とぶことはできませんが、最大さいだい時速じそく65キロで走はしることができます。 泳およぐこともできます。 ダチョウに次ついで世界せかいで2番目ばんめに大おおきな鳥とりです。オーストラリアの国鳥こくちょうとして、国章こくしょうにも使つかわれています。

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ワライカワセミ

特徴とくちょう:
体からだの割わりに大おおきな頭あたまと強つよいクチバシをもっています。 茶色ちゃいろがかった灰色はいいろの羽はねをもち、翼つばさには短みじかく青あおい斑点はんてん模様もようがあります。

分布ぶんぷ:
オーストラリア本土ほんど東部とうぶ

その他ほかの情報じょうほう:
世界せかい最大級さいだいきゅうのカワセミです。 オーストラリアでは、「クッカバラ」という名前なまえで知しられています。ヘビを餌えさにする場合ばあい、木きの上うえまで持もっていき、下したに落おとすという動作どうさを繰くり返かえして捕食ほしょくします。

©Tourism Australia / Time Out Australia

オーストラリアの鳥とりは人間にんげんのように笑わらう?「ワライカワセミ」

昆虫こんちゅう

オーストラリアには8万まん6,000種しゅ以上いじょうの昆虫こんちゅうがいます。最もっとも興味深きょうみぶかい昆虫こんちゅうの1つが北部ほくぶで見みられる、体長たいちょう1.8センチの巨大きょだいシロアリです。この巨大きょだいシロアリの巣す(アリ塚づか)は岩いわのようで、最大さいだい6メートルの高たかさになります。

© Jabiru Safari Lodge, Queensland

クモ

オーストラリアには確認かくにんされているだけで、2,800種しゅ以上いじょうのクモがいます。最もっとも危険きけんなクモは、セアカゴケグモとジョウゴグモです。ジョウゴグモの中なかには世界せかいで最もっとも毒性どくせいの強つよいものもあり、オーストラリア東ひがし南部なんぶに生息せいそくしていますが、幸さいわいにもそれほど目めにすることはありません。1981年ねんに抗こう毒どく血清けっせいが発明はつめいされるまで、オーストラリアでは10名めい以上いじょうがジョウゴグモに刺さされて命めいを落おとしました。セアカゴケグモの腹部ふくぶには様々さまざまな色いろのマークがありますが、多おおくの場合ばあいは赤色あかいろです。セアカゴケグモは、北米ほくべいに生息せいそくするクロゴケグモの仲間なかまで、オーストラリア全土ぜんどに生息せいそくしています。

爬虫類はちゅうるい

オーストラリアにはトカゲやワニをはじめとする爬虫類はちゅうるいが数多かずおおく生息せいそくしています。人間にんげんにとって危険きけんなものもいますが、大部分だいぶぶんは無害むがいです。

© Wula Gura Nyinda Eco Cultural Adventures, WA/Tourism Australia

トカゲ

オオトカゲは種たねによって体長たいちょう45センチから1.8メートルにわたるものまで様々さまざまです。鋭するどい爪つめと短みじかい脚あし、二股ふたまたに分わかれた長ながい舌したを素早すばやく出だしたり引ひいたりします。中なかには樹上じゅじょうに生息せいそくするものもあります。

エリマキトカゲはオオトカゲの一種いっしゅで、首くびの回まわりを覆おおう珍めずらしい襟巻えりまき状じょうのひだ襟えりを、怒いかった時ときや脅威きょういを感かんじた時ときに広ひろげます。敵てきが威嚇いかくで怯ひるまない場合ばあいには、長ながい後脚あとあしで立たち、高速こうそくで逃にげ去さります。

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ワニ

オーストラリアには、イリエワニ(別名べつめい海水かいすいワニ)と淡水たんすいワニの2種類(しゅるいがいますが、どちらも熱帯ねったい海域かいいきにのみ生息せいそくし、保護ほごされています。

淡水たんすいワニは北部ほくぶの川かわの上かみ流ながれや川かわの中なかの水溜みずたまり、小ちいさな沼ぬまにのみ生息せいそくし、人間にんげんを襲おそうことはなく、小ちいさな獲物えものだけを餌えさとしています。体長たいちょうが3メートルを超こえることはほとんどなく、長ながく突つき出でた鼻はなをしています。

イリエワニは入江いりえと大おおきな海岸かいがん河川かせんにある、淡水たんすいと海うみ水みずが混まじり合あった塩分えんぶんの少すくない水域すいいき(汽水域きすいいき)に生息せいそくし、オーストラリア北部ほくぶ全域ぜんいきおよび東南とうなんアジア全域ぜんいきに分布ぶんぷしています。この種しゅのワニは魚さかな、カニ、ミズネズミといった小型こがたの水生動物すいせいどうぶつを餌えさにしています。たまに牛うしや馬うまといったより大おおきな獲物えものを捕食ほしょくすることもありますが、人ひとを襲おそうことは滅多めったにありません。イリエワニは体長たいちょう7メートルまで成長せいちょうし、重おもさ1トンになることもあります。

© Lords Kakadu & Arnhem Land Safaris/Tourism Australia

魚類ぎょるい

サメ

サメはオーストラリアの海岸かいがん全域ぜんいきに生息せいそくしています。クロヘリメジロザメやハイイロメジロザメは大型おおがたの危険きけんなサメで、西部せいぶに多おおく生息せいそくしています。グレーナース(シロワニ)は比較的ひかくてき動うごきが鈍にぶいサメで、通常つうじょう、オーストラリアン・サーモンなどの魚さかなを餌えさにします。イタチザメは濃こい灰色はいいろの表皮ひょうひに、より色いろの濃こい縞模様しまもようと斑点はんてんがあるサメで、熱帯ねったいまたは亜熱帯あねったい海域かいいきに生息せいそくしています。

ジンベイザメは世界せかい最大級さいだいきゅうの魚類ぎょるいで、3月がつから7月がつにかけて西にしオーストラリア州しゅう沖おきで見みることができます。

© Exmouth Dive and Whalesharks Ningaloo/Tourism Australia

ホワイト・ポインター(別名べつめい:ホオジロザメまたはホワイトデス)は体長たいちょうが12メートル近ちかくになることがあり、おそらくすべてのサメの中なかで、最もっとも危険きけんな種類しゅるいと言いえるでしょう。ホワイト・ポインターは南極海なんきょくかいに生息せいそくし、夏なつはオーストラリア南部なんぶの海域かいいきで、冬ふゆはクイーンズランド州しゅう沖おきで過すごします。オーストラリアの海域かいいきでは、ホワイト・ポインターは絶滅ぜつめつ危急ききゅう種たねと見みなされ、保護ほごされています。

  • 過去かこ150年ねんの間あいだ、オーストラリアで発生はっせいしたサメの襲撃しゅうげきによる死亡者数しぼうしゃすうは年間ねんかん平均へいきん1人にん以下いかで、そのほとんどが夏なつに起おこっているよ。

© Goin’ Off Safaris/Fran Solly/Tourism Australia

希少種きしょうしゅおよび絶滅ぜつめつの危機ききに瀕ひんした動植物どうしょくぶつ

多種たしゅ多様たような動植物どうしょくぶつが存在そんざいするオーストラリアですが、中なかには、人間にんげんの定住ていじゅうと自然しぜん環境かんきょうの変化へんかにより、人々ひとびとが関心かんしんを払はらうようになる前まえに絶滅ぜつめつの一途いっとを辿たどったものもあります。20世紀せいき初頭しょとうまで、オーストラリアにはタスマニアタイガーと呼よばれる犬いぬと同おなじくらいの大おおきさの有ゆう袋たい動物どうぶつがいましたが、羊ひつじを襲おそうということで乱獲らんかくされ、本土ほんどから姿すがたを消けしてしまいました。タスマニア州しゅうではその後あとも生いき残のこっていましたが、1930年代ねんだい以来いらいその生存せいぞんは確認かくにんできておらず、現在げんざいでは既すでに絶滅ぜつめつした可能性かのうせいが高たかいとされています。

Tasmanian Archives: AB869/1/2934 – Film – Tasmanian Tiger – original zoo footage

このような背景はいけいから、オーストラリアでは、近年きんねん、絶滅ぜつめつの危機ききに瀕ひんしている動植物どうしょくぶつの保護ほごを目的もくてきとした様々さまざまな活動かつどうが行おこなわれています。連邦れんぽうおよび各かく州政府しゅうせいふは生息せいそく環境かんきょうの保全ほぜんと修復しゅうふくのプログラムを作つくり、絶滅ぜつめつの危機ききに瀕ひんしている動植物どうしょくぶつを保護ほごし、繁殖はんしょくさせ自然しぜんに帰きす努力どりょくをしています。

2020年ねんには大規模だいきぼな森林しんりん火災かさいが発生はっせいし、コアラなど多おおくの動物どうぶつに被害ひがいが出でまし た。その救済きゅうさい支援しえんのため、日本にほんからも多おおくの募金ぼきんが寄よせられました。

  • ノーザン・へアリーノーズ・ウォンバットはオーストラリアで最もっとも絶滅ぜつめつの危険性きけんせいが高たかい哺乳類ほにゅうるいで、クイーンズランド州しゅう中央ちゅうおうにあるエピング国立こくりつ公園こうえんにしか生息せいそくしていないんだよ。

環境かんきょう問題もんだいへ向むけられる国民こくみんの意識いしき

オーストラリアでは、様々さまざまな環境保護かんきょうほごプログラムを通つうじて、生物せいぶつ多様性たようせいの保全ほぜんや気候きこう変動へんどう対策たいさく、水資源すいしげんの確保かくほと水質すいしつ改善かいぜん、リサイクルの推進すいしんなどが行おこなわれています。

オーストラリアから始はじまって世界せかい中ちゅうに広ひろがった環境保護かんきょうほご活動かつどうには、1989年ねんにシドニーのヨットマン、イアン・キーナン氏しが発案はつあんし、現在げんざいでは、国連こくれん環境かんきょう計画けいかくの協力きょうりょくで「クリーンアップ・ザ・ワールド・デー」として100カ国こく以上いじょうで実施じっしされている海岸かいがんの清掃せいそう活動かつどうや、国際的こくさいてき環境かんきょう保全ほぜん団体だんたいWWFのオーストラリア・メンバーのアイディアをもとに、2007年ねんに初はじめてシドニーで220万まん人にんの市民しみんと2,100企業きぎょうが参加さんかして行おこなわれた地球ちきゅう温暖化おんだんか対策たいさくキャンペーン「アース・アワー」があります。2020年ねん時点じてんでは過去かこ最多さいたの190の国くにと地域ちいきから人々ひとびとが「アース・アワー」に参加さんかし、時ときとともに活動かつどうが広ひろがっています。

最もっとも乾燥かんそうした大陸たいりくといわれるオーストラリアでは、水不足みずぶそくに対応たいおうするため、シャワーの使用しよう時間じかんを短みじかくする、決きまった曜日ようびのみに芝生しばふや庭木にわきに散水さんすいするなど、市民しみんが節水せっすいに気きを配くばって生活せいかつしています。この他た、レジ袋ぶくろの削減さくげんやエネルギー効率こうりつの悪わるい白熱はくねつ電球でんきゅうの廃止はいしなど、日常にちじょう生活せいかつレベルにおいても、様々さまざまな環境保護かんきょうほご活動かつどうが実施じっしされています。

政府せいふレベルでは、プラスチック廃棄物はいきぶつの削減さくげんに向むけた取とり組くみ 、二酸化にさんか炭素たんその排出はいしゅつや有害ゆうがい物質ぶっしつの発生はっせいを抑制よくせいし環境かんきょうに優やさしい石炭せきたんの活用かつようを行おこなうための技術ぎじゅつ(クリーン・コール・テクノロジー)の推進すいしん、地球ちきゅう温暖化おんだんかの原因げんいんとなる二酸化にさんか炭素たんそを回収かいしゅうし地中ちなか深ふかくに貯留ちょりゅうするプロジェクトなどが開始かいしされています。二酸化にさんか炭素たんそ回収かいしゅう貯留ちょりゅう(CCS)については日本にほんの政府せいふや民間みんかん企業きぎょうもオーストラリアに設立せつりつされた国際的こくさいてき研究けんきゅう機関きかん に参加さんかしています。

また、政府せいふは近年きんねん、クリーンエネルギーである水素すいその輸出ゆしゅつにも取とり組くんでいます。水素すいそエネルギーサプライチェーンプロジェクト(HESC)では、オーストラリアと日本にほんの両国りょうこくの企業きぎょうがビクトリア州しゅうラトロブバレーの褐炭かったんから製造せいぞうした水素すいそを液化えきかして日本にほんの神戸こうべへ運はこぶ実証じっしょう実験じっけんを2018年ねんより進すすめています。オーストラリア連邦れんぽう政府せいふ、ビクトリア州しゅう政府せいふ、そして日本にほん政府せいふも支援しえんする巨大きょだいプロジェクトです。

オーストラリア国家こっか水素すいそ戦略せんりゃく

  • オーストラリアには実じつに多おおくの野生やせい生物せいぶつが存在そんざいしているのね。国民こくみんが積極的せっきょくてきに環境保護かんきょうほご活動かつどうに携たずさわっているというのも、素晴すばらしいことね。でも、何なんだかんだ言いっても、私わたしの一番ばんのお気きに入いりはコアラよ。だけど、何なんで「コアラ」って名前なまえになったのかしら?

  • 確たしかに「コアラ」って面白おもしろい名前なまえだよね。「コアラ」はあるアボリジナルの人々ひとびとの言葉ことばで「水みずを飲のまない」ということを意味いみすると言いわれているよ。実際じっさい、コアラは水分すいぶんの多おおくをユーカリの葉はからとるらしく、あまり水みずを飲のむことはないそうだよ。

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