日本とつながるオーストラリア 東北支援編
**小中学生向けの動画「日本とつながるオーストラリア」シリーズ**
(撮影:2020年5月、登場人物の役職は撮影当時のもの)
2011年の東日本大震災以後、オーストラリアは被災した東北地方の復興を様々な形で支援してきました。ヘギョン・ユ前オーストラリア大使館首席公使は、震災直後の経験も交えながら、オーストラリアと東北の関係についてお話しています。
日豪スポーツ外交キャンペーン #AusRally の小中学生向け動画 #日本とつながるオーストラリア シリーズの最終回を飾るのは「東北支援編」です。東日本大震災以後、オーストラリア🇦🇺は支援を通じて、東北地方と特別な関係を築きました。HK・ユ首席公使による紹介です🇦🇺🇯🇵https://t.co/gcBM9dl0oj pic.twitter.com/a1fAWHfckI
— オーストラリア大使館 Australia in Japan (@AustraliaInJPN) December 11, 2020
オーストラリアは長きにわたり日本のよきパートナーであり、今後も継続して共に歩んでいきます。オーストラリア大使館が携わってきた東北支援のプロジェクトの一部をこちらで紹介しています。
2011年の東日本大震災以降、オーストラリアは東北地方へ様々なな復興支援を続けてきました。被災地の子供達のオーストラリア・ホームステイプログラムや岩手県で毎年行っているジャズミュージシャンの学校訪問。南三陸災害後初の、仮設でない公共施設、コアラ館建設支援など、一時的ではなく、友好関係が続いていくような活動を行ってきました。そうした活動に積極的に参加してきた一人、オーストラリア大使館のHKさん。
(HK)オーストラリア大使館の同僚たちと一緒に南三陸に行ったことをよく覚えています。私たちは緑とゴールドのTシャツを着ながら、カンガルーやオーストラリアのものが並ぶ中で屋台を出していました。私がベンチに座っていると現地出身のお年寄りの女性がやって来て、隣に座りました。彼女は、私の両手を握り、私の目を見て「ありがとうございます」と言いました。人と人がつながることでこの災害から復興への道を歩き始められる。私にとってとても大切な経験でした。
その後にコアラ館に誘われました。そこにいた1人の男性が記憶に残っています。彼は津波にあった時のことを語ってくれました。彼はこの災害で多くの友達や家族を失いました。それでも、彼は明るくポジティブにふるまっていたのを覚えています。彼がこう言いました「前を向かないと行けない。やり直さないといけない。私たちが失った大切な人を失ったとしても。」
私は日本人をとても尊敬しています。この国があれほどの深刻な災害にどう向き合っていたのか自分の目で見てきたので。この経験を通して、友情は永遠に続くものだと感じさせられました。なぜなら、最近オーストラリアが森林火災の大変な被害にあった時に、南三陸は私たちを応援し支援してくれたからです。それこそが真の友情の証だと思います。良い時も悪い時もお互いを支えあっていく関係です。